上越教育大学は2020年10月26日、新型コロナウイルスの影響を受ける学生の経済的支援と健康管理支援のため、学食で通常400円のメニューを半額の200円で提供する「学生応援200円ランチ」を始めた。初日から多くの学生が注文していた。
同大ではコロナ禍における学生支援として、これまでに寮生に食料品を配布するなどしてきた。5月8日から6月30日まで、「新型コロナウイルス感染症対策学生支援募金」を学内で実施。教職員らから寄せられた募金を、今回の学食値引き分に充てた。
値引きするのは、日替わりの「おすすめ丼」と「週替り麺」の2品。同大の学生のみ値引きとなり、教職員や学外者は対象外。初日の26日は、ご飯の上にキャベツとカツがのった「新潟たれカツ丼」と、ネギやチャーシューがトッピングされた「博多とんこつラーメン」が提供され、食堂を訪れた学生の多くが注文していた。
学部2年の女子寮生2人はラーメンを注文し、「おいしかった」と笑顔。「まだオンライン授業がほとんどで寮にいることが多く、食事が疎かになるので、(値引きは)学食に来るきっかけになる」と話した。このうち1人はアルバイト先の居酒屋が新型コロナの影響で1か月休みだったことがあり、「親からの支援で乗り越えた。(値引きは)すごくうれしい」と話していた。
学生支援課の佐藤誠一課長は「(新型コロナで)社会全般が経済的に厳しい状況なので、学生一人一人も影響を受けている。食べて(体の)内側から健康になってもらいたい」と話していた。
値引きは予定販売数終了まで数週間実施する予定。