北京五輪銅メダルの冨田せな、るき姉妹が地元妙高市で凱旋報告 心境や応援への感謝語る

北京五輪のスノーボード女子ハーフパイプで銅メダルを獲得した冨田せな選手(22、チームアルビレックス新潟)と、5位入賞を果たした妹のるき選手(20、チームJWSC)が2022年3月8日、地元の新潟県妙高市で開かれた凱旋報告会に出席し、集まった市民らを前に、大会の感想や応援への感謝を語った。

市民ら約100人が集まった凱旋報告会
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2月10日に行われた同種目で、せな選手は女子ハーフパイプでは日本勢初となるメダルを獲得、五輪初出場だったるき選手も5位入賞に輝いた。

この日、2人は報告会の前に同市市役所を訪れ、職員らに大きな拍手で迎えられた。入村明市長は「市民を代表しておめでとうございます。地域の若者や私たちに勇気を与えてくれた」とたたえた。

入村市長らと面会した冨田せな選手(中央左)、るき選手(中央右)
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報告会は市や同市スポーツ協会などでつくる実行委員会の主催で、新井総合コミュニティセンターで実施。事前に申し込んだ市民や関係者ら約100人が参加し、トークショー形式で行われた。

五輪を振り返り、せな選手は「会場が3年前にけがをした場所だったので怖かった。気持ちを切り替えて決勝は1本目から攻められた」。メダルが決まったときは「まさか取れるとは思っていなかったので本当にびっくりした」と話した。るき選手は「(せな選手の)メダルが決まってうれしかったけど、悔しさもあってごちゃまぜな気持ちになった」と笑い、「両親も見に来られなかったので、1人でも家族がいるのは心の支えになった」と、ライバルでもある姉の存在の大きさを語った。

2月末に妙高市に帰郷した2人は、約3か月ぶりの実家に「久しぶりという感じはあまりなく、日常の会話をして楽しく過ごせた」といい、妙高のスキー場にも足を運んだという。

笑顔で質問に答える2人
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市民に向けて、せな選手は「たくさんの方に応援の言葉をいただき、力となって銅メダルを持ち帰ることができました。今後もウィンタースポーツを盛り上げていきたい」、るき選手は「これからも楽しいと思ってもらえる滑りができるよう頑張るので、応援よろしくお願いします」と話していた。

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