新潟県上越市仲町4の雁木通りに2025年3月、町家のリノベーションの過程で集めた古材や古い家具、それらを使ったリメイク品などを販売する店舗がオープンした。同所向かいの建築会社「Nito Design & Rebuild(ニトデザイン&リビルド)」が開設した。
同社は2020年4月から、コーヒーショップ「DIGMOG COFFEE(ディグモグコーヒー)」やシェアキッチン、同社事務所を含むシェアオフィスからなる町家複合施設「兎に角」を運営している。建築士の打田亮介さん(39)が代表を務め、高田地区を中心に兎に角などこれまで15軒の古い町家の店舗へのリノベーションを手がけている。
歴史ある家屋に使われていた古材や残されていた家具など、使えるものはなるべく捨てずに再利用するのがモットーで、オープンした「Old New Hubstore(オールドニューハブストア)うさぎのあしあと」は、ストックしてきた“古き良きもの”との出会いの場を提供する。
具体的には、町家にあった古材やたんすの引き出しといった家具、道具、食器類などを販売するほか、昭和レトロなガラス戸のガラスを使ったオリジナルアクセサリーやランプシェード、端材を使った額縁などのリメイク品も販売する。また古材を利用したものづくりの楽しさを伝えようと、DIY道具や作業台も用意した。ワークショップや地元作家の作品展示なども開催していく。
店舗建物は2階建ての元倉庫で、延べ床面積は約80平方m。1階奥にはキッズスペースも設けた。営業時間は水〜土曜の午後1時〜5時。同社の専門スタッフが常駐する。
打田さんは「古いものを大切にして活用できることが発信できる場所になれば」と話している。問い合わせはニトデザイン&リビルド025-520-9105。
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