【動画】上越市初のレインボープライドパレード 雨の中55人が性的少数者への理解訴える

性的少数者(LGBTQ+など)への理解の輪を広げようと新潟県上越市で初めての「レインボープライドパレード」が2024年11月2日、下門前の同市教育プラザ周辺で行われた。あいにくの雨にもかかわらず、市内外の当事者や支援者ら55人が参加し約1.6kmを歩いた。

プライドパレードは1969年に米国で始まり、日本では1994年に東京で初めて行われ、現在は全国各地で開催されている。上越市初のパレードは「上越市にパートナーシップ制度を広める会」(阿部和子代表)が主催した。

虹色の旗や横断幕を掲げパレードする参加者

同会は昨年、性的少数者らのカップルを婚姻と同等の関係、その子供や親を家族として証明する「パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度」を求める署名活動を展開し、同市は今年2月に制度を導入した。これまでに2組がパートナーシップ宣誓を行っている。

「じょうえつレインボープライド市民パレード」と題したパレードの参加者はスタート前に教育プラザに集合。体と心の性が一致しないトランスジェンダーでLGBTs啓発活動団体「PRIDE LINK(プライドリンク)」代表の三条市の羽賀風真さん(29)が「自分自身も周りの人も大事にし、違いを認め合う世の中にしていきたい。(パレードは)大きな一歩になる。一緒に楽しく歩きましょう」とあいさつした。

先導車両からはマイクで呼び掛けた

その後、今回のパレードのテーマである「自分らしくいられる未来を」などと書いた横断幕や虹色の旗を掲げ行進。先導車両からはマイクで「差別と偏見に苦しんでいる私たちのことを知ってください」「LGBTQ+は都会の話ではなく、上越にもどこにでも私たちはいます」と性的少数者への理解を呼び掛けた。

パレードを終え阿部代表(85)は「雨の中のパレードとなったが、充実感を感じている。今後はもっと若者にも参加してもらい、続けていきたい」と話した。