出来たてクラフトビールを醸造所内で 上越妙高駅近くに「Gangi Brewing」 

新潟県上越市大和2の上越大通り沿いにクラフトビール醸造所「Gangi Brewing(ガンギブリューイング)」がオープンした。併設するタップルームでは醸造現場を見ながらビールが味わえるほか、2024年3月からは量り売りも始め、出来たての味を届けている。

ガンギブリューイングの綿貫さん(右)と宮本さん

運営するのは同市出身のブルワー、綿貫卓人さん(35)と、京都府出身で代表の宮本正裕さん(37)。かねてよりの友人同士で、ビール好きが高じて静岡県の醸造所で約3年間修行を積んだ綿貫さんと、同市での醸造所開業に意気投合し移住した宮本さんの二人三脚で立ち上げた。「上越妙高を知ってもらうきっかけになれば」と、店名は豪雪地の上越地域ならではの雁木から名付けた。

1000リットル仕込めるタンクなどが並ぶ醸造所

上越妙高駅から徒歩10分ほどの元自動車販売店を改装し、1000リットル仕込めるタンク五つを備えて昨年8月に醸造を開始。1種類のホップのみを使用したすっきりとした飲み口のペールエールや、オレンジや南国の果実のような香りで飲みやすいIPAなど5種類の定番のほか、季節などに合わせた限定も製造している。

醸造所内や酒販店などで取り扱う定番5種類の瓶

多種多様な味わいを知るまでは、ビールが苦手だったという綿貫さん。原料の品質にこだわって雑味やえぐみを除き、誰でも飲めるビールづくりに取り組んでおり、「定番でも仕込みやレシピを毎回修正して、より良いイメージにブラッシュアップしている。他の醸造所とのコラボもしていきたい」と話す。

醸造現場を見ながらビールが味わえるタップルーム

ガラス越しにタンクなどを眺めながら、最大30人が立ち飲みできるタップルームでは、2サイズのグラス(レギュラー850円〜、テイスター400円〜)でフレッシュなビールを提供。330ミリリットル瓶(660円〜)の販売、炭酸対応のボトルを持参すれば1ミリリットル単位での量り売り(1.6円〜)も行っている。

フレッシュなビールの量り売りもする

タップルームの営業は土曜の午後2〜8時、日曜の午後1〜6時、隔週で金曜の午後6〜9時が基本となるが、イベント出店などで休業や時間変更もあり、インスタグラムで周知する。不定期でキッチンカーや市内飲食店によるフードの提供もある。

宮本さんは「ビールもフードも変化があり、地元の人がふらっと来ても楽しめる。外から仕事や観光に来た人にとっても一つの立ち寄りスポットになれば」と話している。

上越大通り沿いに立つガンギブリューイング

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