上越市板倉区でシバザクラ1万2000株見頃 こいのぼりや菜の花との競演も

新潟県上越市板倉区久々野の温泉施設「ゑしんの里やすらぎ荘」周辺で、約1万2000株のシバザクラが見頃を迎えている。今年は大型連休のスタートに合わせて見頃を迎え、約150匹のこいのぼりと満開の菜の花との競演も見どころだ。

八分咲きで見頃を迎えているシバザクラ(2024428日)

シバザクラは地元の住民有志でつくる「みどりやすらぎグループ」が2015年から植栽を始めた。やすらぎ荘の脇を流れる川沿いや土手など約2000平方mに、濃いピンクや紫、白など9品種が植えられている。昨夏の猛暑による渇水被害があり、毎年栽培に協力している地元の市立板倉中学校の生徒らが400株を植え替えた。

こいのぼりや菜の花との競演も楽しめる

菜の花はここ数年植栽していたものの生育不良だったが、今年は見事な黄色のじゅうたんが広がる。市民からの寄付で集めたこいのぼりは、川の上など6か所、合計約250mにわたって飾られ、色鮮やかなシバザクラと菜の花の上空を泳いでいる。

シバザクラは今年は4月20日頃から咲き始め、28日現在八分咲き。見頃は大型連休いっぱい続く見込みという。家族で訪れた同市頸城区の30代の女性は「2、3年ほど毎年来ていて、これまで寒かったり、早かったりしたが今年はベストコンディション。風もちょうどよくこいのぼりも泳いでいてよかった」と話した。

シバザクラは9品種

みどりやすらぎグループの小林正典さん(51)は、「今年は休日に天気がいい予報なので、大勢訪れるのでは。上越市内でこれだけのこいのぼりを飾っている所はないので、お子さんも楽しめると思う」と話していた。

4月29日、5月4〜6、11、12日は地元住民による笹ずしやそば、笹団子などの特産品販売があり、たい焼きやクレープなどのキッチンカーが出店する日もある。また5月3日は地元の「寺野春まつり」が同時開催され、ウド汁のふるまいや特産品販売がある。

開場時間は午前10時〜午後5時。高校生以上は協力金200円が必要。開花状況などはやすらぎ荘のインスタグラムフェイスブックで発信している。