プロ野球西武・滝澤夏央選手が地元上越市で自主トレ 理学療法士のトレーナーと二人三脚

プロ野球埼玉西武ライオンズの滝澤夏央選手(20)がシーズンオフの2023年12月、地元新潟県上越市で過ごしており、母校関根学園高と市民プラザ(同市土橋)内にあるトレーニングジムで連日自主トレに励んでいる。母校での練習、信頼できるトレーナーと出会ったことで、帰郷中でも野球に集中することができ、「とてもありがたい。筋力が増え、力がついている実感がある」と手応えを感じている。

滝澤選手(左)と上越での自主トレをサポートする理学療法士の岡崎さん

自主トレはほぼ毎日行い、午前はジムで筋トレ中心、午後は母校で技術練習に励む。今オフは兄を介して知り合ったトレーナー、理学療法士の岡崎優さん(32)が二人三脚で体作りをサポートする。岡崎さんはパーソナルトレーニング・コンディショニングジム「C-Lab(シーラボ)」(同市中田原)を営み、自身も高校野球の経験がある。理学療法士として整形外科に勤務し、2万人以上の治療に携わった後、有名プロゴルファーのトレーナーを経て、地元で独立開業した。現在は一般をはじめ、「上越のスーパースターを作っていきたい」とジュニアアスリートの育成にも力を入れており、市内高校の野球やバレーボール選手たちをトレーニング指導やケアを通して支えている。

市民プラザ内のジムは来年1月にオープン予定の2号店だが、滝澤選手の今回の帰郷に合わせ、プロスポーツチームなどでも使われているマシンなどの器具を急きょ導入。上越滞在時に自由な時間で存分にトレーニングできる場を提供した。

デッドリフトは自己最高の150kg超えをマーク

滝澤選手は体の不調の解消や強化などについても岡崎さんからアドバイスを受け、シーズン中にも体を調整してもらっていた。「きついトレーニングがどう野球につながるかも知ることができる。知識もあってしゃべりやすく、しっかり支えてくれる」と信頼を寄せる。

そろいの真っ赤なシューズは滝澤選手が岡崎さんへプレゼントしたもの

ジムでは約2時間のトレーニングと1時間のケアを行う。トレーニングは体の状態や体調に合わせて日ごとで各部位を強化する。背中や大腿筋などを鍛える「デッドリフト」のこれまでの自己最高記録は120kgだったが、帰郷後にトレーニング重ね、150kg超えをマークした。成功の瞬間は立ち会った岡崎さんも手をたたいて成長ぶりを喜んだ。

岡崎さんは「彼自身のスピードも更に上がる。体も楽になり、自分の中で余裕もできると思う。活躍してほしい」と語り、滝澤選手はトレーニング環境や指導者らに感謝しながら、「『頑張ってね』『応援している』という(ファンの)声はとてもうれしい。地元の子供たちのためにも頑張る」と来季に向けて誓った。

 

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