新潟県上越市出身でプロ野球、埼玉西武ライオンズの滝澤夏央選手(20)とファンとの交流会が2023年12月10日、同市西城町3のデュオ・セレッソで開かれた。地元や全国から訪れた約110人が直接応援の声を掛けたり、写真撮影したりと間近で交流するひとときを楽しんだ。
交流会は4月に発足した「滝澤夏央選手後援会」(羽尾和久会長)主催。会員限定で開かれ、56企業とジュニアを含めた個人500人以上の会員のうち、最も遠方では長崎県から、全国各地の約110人が参加した。
滝澤選手は私服のセットアップ姿で登場。ファンがいるテーブルを一つずつ回り、サインや写真撮影、握手に応じた。ファンは「おかえり」と帰郷を歓迎したり、「また試合見に行きます」や「来シーズンも期待しています」などと声援を送ったりしていた。
グッズが当たる抽選会のほか、ファンから寄せられた質問に答えるコーナーもあった。一番印象に残っている守備機会については「一軍での初めての守備機会がショートフライで、初めて取ったアウトが今でも忘れられず残っている」と話し、小学生時代に学んでよかったことについては「監督が厳しかったので、その教えが今でも生きている。とにかく怒られていた」と答え、笑いを誘う場面もあった。
最後のあいさつで「とにかく一軍で活躍する姿を見せるのが一番の恩返しだと思うので、泥臭く必死になって頑張りたい。これからも応援よろしくお願いします」と呼び掛けると、会場から激励の拍手が送られた。
野球チームで滝澤選手と同じくショートを守っているという東京都の小学5年生男児(10)は「プロ野球選手に初めて会えて緊張したけどうれしかった。守備が上手で足も速くてかっこいい」とはにかんだ。上越市出身の父親(46)は「シャイなイメージだったけれど、子供たちにフレンドリーに話しかけてくれた。息子もチームで一番背が小さいので(滝澤選手を)目標に頑張ってほしい」と話していた。
大阪府から訪れた会社員女性(22)は「他の選手と並ぶと細く見えるけど、大きくてがっしりしていた。日帰りだけど近い距離で触れ合えて満足です」と笑顔で話した。
滝澤選手は前日の9日、市内で小学生を対象に開かれた野球教室(同後援会主催)にも参加した。交流会後の取材に「ファンの皆さんがいてこその僕。温かい人たちから応援されて、結果で恩返ししたいと思った」と語った。また来季に向け「(今季は)悔しいシーズンで思うような結果も出なかった。筋力から技術まで全て課題なので練習し、一軍で活躍すること、それだけだと思う」と力を込めた。
同後援会では現在、2024年度の会員を募集している。詳しくはホームページから確認できる。
滝澤選手は関根学園高校卒業、2021年の育成ドラフト2位で入団。1年目の昨季は5月に支配下契約を結び、48試合に出場。今季は18試合に出場し、プロ初の本塁打をマークした。