東京のカタログデザイン制作「ラバーソウル」が上越オフィス開設 東京から本社移転も検討 

書籍やカタログ、ちらしのデザイン制作などを手がけるラバーソウル(本社・東京都板橋区、住友英二社長)は2023年10月、新潟県上越市木田2に上越オフィスを開設した。スタッフ5人を採用して業務を開始し、今後は25人程度にまで増やすほか、早ければ来年にも同市への本社移転を目指している。

中川上越市長(右)に上越オフィスを紹介する住友社長

同社は1995年創業。CG(コンピューターグラフィックス)などの画像処理技術を活用したカタログやちらしのデザイン、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)などの映像制作を行っている。中国、ベトナム、ミャンマーにある子会社の約330人を合わせ、従業員は約350人。

制作業務は主に海外の子会社で行っており、本社以外で国内に拠点を設けるのは初。昨年上越市に進出したIT企業の紹介で住友社長が初めて同市を訪れ、新幹線で東京から上越妙高駅までの近さに驚いたほか、県人の粘り強さや人柄の良さに引かれ進出を決めたという。首都圏は家賃が高く、人材確保も厳しいことから、同市への本社移転も検討している。

上越オフィスは上越セントラルビル8階の約130平方mで、改修費用などを県が補助し、市は月々の家賃の一部を補助している。10月26日には中川幹太上越市長が視察した。

住友社長は「(海外に制作拠点があり)東京でなくてはならないということではない。根気強さと海外に目を向けられる若い人材であれば、職種や資格を問わず採用していきたい」などと話した。