新潟県上越市居多に建設される新上越斎場の工事安全祈願祭が2023年6月2日、現地で行われた。築38年を迎え老朽化している現斎場(同市居多)から市道を挟んだ北西側に2階建てで建設され、供用開始は2024年12月の予定。
新斎場は敷地面積約8000平方m、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)で延べ床面積は約2400平方m。火葬炉の性能アップと4炉から5炉に増やすことで、年間約2500件が予想される2035〜39年の火葬需要のピークに対応する。建物は周囲の山並みや海に調和する大屋根を設けた和風モダンのデザインとなっているほか、告別室3室、待合室5室、待合ホール2か所、キッズコーナー、授乳室を設ける。事業費は火葬炉の整備も含め約22億8000万円で、供用開始後の2025年度に現斎場を解体し、跡地整備を行う。
施工業者主催の安全祈願祭には、市や施工業者、地元町内会の代表など約30人が出席し、神事を執り行った。中川幹太市長は「上越斎場は市内の火葬の8割を担っており、必要不可欠な施設。日本海を望む自然豊かな環境の中で、遺族が故人を偲び、厳かにお見送りができる環境を整備する」とあいさつした。