新上越斎場2024年度の供用開始目指す 頸北斎場は今後20年間併用

新潟県上越市は、同市居多にある上越斎場を隣接地に建て替え、2024年度の供用開始を目指す整備方針を公表した。柿崎区柿崎にある頸北斎場は、頸北地域の市民が利用することを前提に、長寿命化を図り、火葬需要がピークを迎える2039年度までは新斎場と併用する。

現在の斎場の北側に隣接する新上越斎場の建設予定地 新上越斎場

施設の老朽化や将来的な火葬需要の増加を背景に市は2016年度、全市民の利用を想定した新上越斎場整備と頸北斎場の廃止の考えを示したが、地元住民からの頸北斎場存続を求める声を受けて、更新時期を迎えるまでは運営するという方針に変更していた。

今回示された新斎場の建設地は、現在の上越斎場から道路を挟んだ北側の約8000平方m。火葬炉は現在の4炉から6炉程度に増やし、告別室など従来の設備のほかに、キッズコーナーなどを設ける。建設事業費は20〜40億円と推計される。現在、妙高市の経塚斎場を利用している中郷区、板倉区の市民の利用も前提としいる。建設にあたっては民間資金活用による社会資本整備(PFI)など民間活力の導入も検討する。

頸北斎場については、本年度から火葬需要のピークが過ぎる41年まで老朽化している部分などの修繕計画を策定して運用する。修繕費用の総額は約3億2000万円と見込んでいる。その後については市は「頸北地域の皆さんの意見を踏まえて検討する」と説明した。

今後、来年度に用地取得や基本構想策定、2020、2021年度に設計と造成工事、2022年度から本体建築工事などに入り、2024年度の供用開始を目指す。

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