上越市内で地元の住宅建設業者らが公道沿いの電柱や街路灯、樹木など法令で禁じられた場所に違法な看板を設置している問題で、上越タウンジャーナルが複数の住宅建設業者に、その理由を聞いたところ、多くの業者は「違法とは知らなかった」と答えた。
「何が違法か普通は分からない」
ある住宅建設会社の男性社長は「いちいち何が違法かなど、普通は分からない」として「今回のことで勉強になった」と話した。別の建設業者も「違法だと知っていたらやらない。知らなかった」と話し、「9月に警察に注意されたので、それ以後設置していない」と説明した。また別の建設会社の男性社長は「お客さんを見学会の場所に誘導するのになかなかほかにいい方法が思いつかない。いいのか悪いのかわからなかった」と話した。
自社ブログに写真掲載も
また、歩道にのぼり旗を置いた写真を自社のブログに掲載し、「のぼり旗・現場入口看板・足場シートを新しくしました!! デザインも一新です」などと投稿している建設会社もある。違法の認識がない業者が多いようだ。
上越市は周知・啓発にも注力
条例に基づく撤去権限のある上越市市民安全課は、パトロールを行う中で違法な看板を発見した場合、その都度業者に撤去を指示しているという。ただ、違法の認識のない業者も多いとみられることから、同課では「今後は周知、啓発にも力を入れていきたい」としている。
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上越タウンジャーナル編集部から
上越タウンジャーナルでは、違法看板について継続的に取材しており、今後も続報していきます。