水、肥料も不要! 上越市の有沢製作所がバイオフラワー発売へ

新潟県上越市南本町1の有沢製作所(有沢悠太社長)は、光学技術とバイオテクノロジー技術を応用し、ガラス容器内で植物が成長して花を咲かせる新製品「インビトロフラワー」を2015年12月22日から発売する。

インビトロフラワー
LED照明+バラ

「インビトロ (in vitro)」とは、「ガラス容器(試験管)の中で」という意味。植物は水分と養分を含んだジェルに植えるため、水や肥料は不要。生長ホルモンなどを調整することで、ガラス容器の中で最適な大きさとなる。植物の成長に最適な光を発する専用LEDを使用している。

上越市の有沢製作所で生産されているインビトロフラワー
生産工場2

中身の花を取り替えても、同じLED照明を使用できる。消費電力は1日24時間点灯しても1か月当たり数十円程度。コンパクトサイズなので、置き場所に困らないのも特徴だ。

部屋や事務所のインテリア、贈り物、観光地での土産物などの販路を想定している。同社では12月22日から、中間業者を通じ、東急ハンズ新宿店6階で販売を始める。今後は全国販売のほか、海外での販売も視野に入れている。

同社はこれまで、中間材料や電子材料など、商品の一部を生産していたが、今回は初めて完成形の商品として出荷される。また、花という生き物を扱うのも初めての試みだという。

有沢製作所の公式サイト http://www.arisawa.co.jp/