客多いのになぜ? 上越の湯が12月26日閉店

札幌市のグルメボーイは、上越市富岡の上越ウイングマーケット内の「割烹温泉 上越の湯」を、2010年12月26日深夜の営業を最後に閉店する。道内にある3か所の温浴施設も、来年1月までに順次閉店する見通し。

上越の湯は2004年2月、札幌市のカウボーイが掘削工事を行い、2か月後に地下1100mで、湯温30度の「ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉」を掘り当てた。湧出量は毎分300リットル。店舗面積は6765平方mで、ジャグジーやサウナを備えた大浴場のほか、回転ずし、日本料理、焼き肉の各飲食店、51室のレンタルルームなどを備え、2004年10月18日にオープンした。

温泉掘削中の様子(2004年2月)

同施設の運営は、カウボーイの100%子会社のグルメボーイが行っているが、業績悪化に伴い、カウボーイは株式を2007年12月に東和レジスター北都販売(本社・札幌市)に譲渡している。

閉店理由は、道内の3か所の温浴施設について、北海道新聞が2010年11月23日付朝刊で、「客離れによる営業不振など」と書いている。「上越の湯」では客離れは起きていないが、他店の業績悪化が足を引っ張ったものとみられる。

来年1月までに閉店する北海道の温浴施設は「割烹温泉 いといの湯」(苫小牧市)、「割烹温泉 グルメシップ」(札幌市)、「割烹温泉 えにわの湯」(恵庭市)。3施設に併設する和食レストラン「お食事処 荒狗路」も同時に閉店する。

「上越の湯」の閉店は、2010年12月26日25時(27日午前1時)。フロント前に「一時閉店」の告知文が掲示されている。利用客が十分に多いことから、営業を引き継ぐ企業の動きがある。