市民のアート作品やステージイベント多彩に 上越市直江津地区で「なおえつうみまちアート2022」開幕

新潟県上越市の直江津地区で2021年夏に開催された芸術イベント「なおえつ うみまちアート」が、地域住民が企画、作品を展示する市民主体のイベントに生まれ変わり2022年8月20日、開幕した。子供たちや地元作家による絵や写真のほか、ワークショップや音楽ステージなどのイベントで地域の賑わい創出を目指す。

エルマール2階「なおえつ良品食堂」に展示されている園児、児童の作品

なおえつうみまちアートは地域活性化などを目的に、市などによる実行委員会が主催し、昨年8月から約2か月間実施。首都圏などの8組のアーティストによる現代アート作品をまちなかに展示し、約9000人が来場したが、約7000万円の多額な予算や地元作家が参加できない開催方法などを疑問視する声が市民などから挙がっていた。

市が「本年度の実施は難しい」としていた中、「自分たちでやれる範囲でつないでいくことが必要」と考えた住民有志が検討会などを経て、5月に実行委員会を設立。市民によるアートで直江津地区を盛り上げようと、市の地域活動支援事業の補助金60万円などを活用して開催した。

オープニングセレモニーであいさつする重原実行委員長

初日の20日、同市西本町3の直江津ショッピングセンターエルマールでオープニングセレモニーが開かれ、重原稔実行委員長(50)は「昨年はアートをきっかけにまちを巡り、景色やまち並み、人の温かさなど直江津の良さにたくさんの方に触れていただいた。皆さんと一緒に(イベントを)育てていき、来年度以降も熱意や思いをつなげていきたい。直江津を盛り上げていきましょう」とあいさつした。

9月25日までの会期中、「うみまち水族館」と題し、直江津駅の自由通路や直江津商店街の店先などに市内の保育園、幼稚園の園児や小学校児童による魚やクラゲなど海の生き物を描いた作品約750点が飾られ、まちを彩る。手形や足形で表現したカニ、ペンギンなどもありユニークだ。

直江津駅自由通路の「うみまち水族館」

直江津商店街の店先にも展示

土日曜祝日には同市西本町4の直江津屋台会館で、創作活動に取り組む市民らのアクリル画、モニュメント、写真など、直江津のまちや海をテーマにした作品が並ぶ。会場では実演制作も行われるほか、イベントオリジナルグッズの販売もある。午前10時〜午後4時。

創作活動に取り組む市民の作品が並ぶ屋台会館

モニュメントや写真作品など多彩

オリジナルグッズの販売もある

入場無料。クラフト作品販売やワークショップ、ダンス、歌などのステージも土日曜祝日を中心に行われる。詳細はイベントホームページで確認できる。

20日に行われたワークショップで魚を手作りする親子

・〜みんなでつなごう〜なおえつうみまちアート https://naoetsu-umimachi.com/

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