交渉決裂も「落ち度なかった」 国宝の太刀「山鳥毛」取得断念で村山上越市長

新潟県上越市の村山秀幸市長は2017年11月22日の記者会見で、上杉謙信の愛刀で国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」の購入を断念したことについて「大変遺憾に思っている」と述べた上で、交渉に当たった市教委の対応については「落ち度はなかった」との見解を示した。また、自身や交渉担当者らの責任についても「悪意があったわけではない」として問わない考えを明らかにした。

記者会見で太刀取得断念について「大変遺憾」と語った村山市長
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所有者との間で契約金額が折り合わず購入を断念したことについて、村山市長は「市民、さまざまな企業、団体の皆さんから太刀取得の意義を理解していただき、その尊い思いを受けて誠意を持って交渉してきたが、こうした状況にいたって大変遺憾に思っている」と述べた。

交渉については「落ち度はなかった。結果的に齟齬は生まれたが、互いが信頼感を持ってきちんとやってきた」と説明。太刀を購入できなかったことについての自身や担当者の責任については「交渉なので相手があり、誠意を持ってやってきた結果、この結果になった。どこにも悪意があったわけではない」と答えた。

市は専門家による評価額3億2000万円を太刀の購入費として本年度予算に計上し、岡山県在住の所有者と交渉を続けてきた。所有者は最終的に5億円での売却を希望し今月に入って、交渉が決裂した。

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