ガレットやスイーツを召し上がれ 文化財の古民家利用したおしゃれカフェ 大島区にオープン

新潟県上越市大島区菖蒲の飯田邸を利用した古民家カフェ「iidatei cafe(いいだていかふぇ)」が2017年7月21日、オープンした。同区菖蒲高原のそば粉を使ったガレットをはじめ、スイーツ、ドリンク類を味わえる。毎週金、土曜日の正午から午後5時の限定営業だ。

オープンしたカフェは茅葺屋根の飯田邸を利用
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カフェは農事組合法人「菖蒲生産組合」(飯田英人代表理事)が運営。菖蒲地区の住民たちは、地区のシンボルで、1853年に建てられた国の登録有形文化財の飯田邸を保存しながら、地域おこしの拠点にしようと、これまでも各種イベントを開くなどして一般公開してきた。今後は同所を農村レストランとして営業することを目指しており、カフェは前段階としての取り組み。昨年4月から菖蒲地区の地域おこし協力隊として活動する宮本小雪さん(23・東京都出身)がカフェの企画やメニュー開発、調理、接客などを担当する。

カフェの代表メニューのガレットはフランス北西部の郷土料理で、焼いた薄生地に具材を乗せて味わう。宮本さんが東京に帰省した際、友人と出掛けたガレット専門店でガレットを食べた時、「菖蒲のそば粉を使って作れるのではないか」と考案。何度も試作を重ねて完成させた。おかず系2種、おやつ系3種を用意した。

「コンプレットガレットがおすすめ」と話す宮本さん
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おすすめはハム、卵、チーズを使った「コンプレットガレット」(850円)。半熟卵と溶けたチーズが食欲をそそり、ランチにもピッタリな一品に仕上げた。ティータイムには塩バターキャラメルやチョコレートといったおやつ系ガレット(500円)も楽しめる。ドリンクはコーヒー(400円)、カフェオレ(450円)、キャラメルラテ(450円)などのほか、宝石のような琥珀糖が入った涼し気なソーダ水(450円)も用意した。

店内は天井の太い梁が印象的。土間にはいろりがあり、奥には座敷が広がる。吹き抜けるそよ風が心地よく、宮本さんは「夏の暑い時期にぜひ来ていただきたいんです」。また、「読書や勉強など、好きなことをしてのんびり過ごしてくださいね。お昼寝をしてもらってもいいんですよ」と話している。店内では宮本さんが手作りするピアスやリングなどの手作りアクセサリーも販売している。

太い梁が印象的な店内。吹き抜けるそよ風が心地よい
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席数は29席。駐車場あり。ラストオーダーは午後4時30分。営業日が休みの場合あり。問い合わせは025-594-7888