新潟県上越市高田地区の市立中学校で2016年12月までに、生徒が所有するブーツや野球のグローブが学校内で盗まれる事件があった。被害にあった生徒たちはいずれも盗まれた品がスマートフォンのフリーマーケットアプリ「メルカリ」に出品されたと訴えている。この学校の教頭は上越タウンジャーナルの取材に対し、「事件があったかどうかについても答えられない」としているが、非公表の理由について「加害者や被害者のプライバシーにかかわるため」と説明しており、犯行に生徒が関与している可能性を示唆している。
盗まれたブーツやグローブは、新品で購入するといずれも数万円する。盗難被害にあった生徒の一人は、盗まれた事実に加え、メルカリでの転売とされるスクリーンショットをSNSに投稿している。関係者によると、メルカリに掲載された写真の傷や使用感などから、生徒がそれぞれ自分のものと認識したという。
教頭は「加害者や被害者に影響がある」「プライバシーにかかわる」などとして、盗難・転売の事実についても明らかにしていない。学校内で起きた事件にもかかわらず「今のところ保護者にも説明するつもりはない」と話している。