上越地方大雪続く 高田に「顕著な大雪気象情報」 積雪144cm 3時間で26cm降る

強い冬型の気圧配置の影響で上越地方は7日午後から8日にかけて雪が降り続き、新潟地方気象台によると8日午後6時時点の積雪は、上越市高田で156cm、安塚は238cm、妙高市関山では161cmを記録。各地で大雪となった。強い冬型は10日頃まで続く見込み。

「顕著な大雪」大規模交通障害のおそれ

新潟地方気象台は8日午後4時22分、上越市高田で8日午後4時までの3時間に26cmの顕著な降雪を観測したとして「顕著な大雪に関する新潟県気象情報」を発表した。強い雪は9日夕方にかけて続く見込みで上越の平地では、大規模な交通障害の発生するおそれが高まっているとしている。

激しく雪が降った上越市高田地区の上越大通り(2021年1月8日午後2時50分頃)
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24時間で安塚88cm、高田71cm降る

雪は激しく降り続け、8日午後4時までの24時間降雪量は高田71cm、安塚88cmを記録した。

今冬初の真冬日 雪降り続く

この日の高田の最高気温は氷点下1.2度と今冬初の真冬日となり、雪が激しく降り続いた。年末年始の大雪で路肩に積み上げられた雪もあり、道幅が狭くなり各地で道路が渋滞した。吹雪で視界も悪く、ほとんどの車が昼間もライトを点けて走った。市民は終日、雪かきに追われた。鉄道や路線バスの運休が相次ぎ、9日もえちごトキめき鉄道の全列車と頸城自動車の路線バス全便の運休が決まっている。

上越市大手町の上越大通り(2021年1月8日午前)
雪の写真

住宅被害や停電

上越市大雪災害警戒本部によると、8日午前6時までに、強風と雪により住家9棟でトタンがはがれるなど一部損壊の被害が出たほか、作業小屋などの非住家1棟が全壊、20棟が一部損壊した。また7日午後2時から8日午前6時までに市内で延べ約2700戸が停電した。大雪で市立小学校8校が臨時休校したほか、市立小中学校18校が授業を短縮した。

10日頃まで警報級の大雪

気象台によると、今後も10日頃にかけて警報級の大雪となる所があり、交通障害などに警戒を呼び掛けている。9日午後6時までの24時間予想降雪量は、上越の多い所で、平野80cm、山沿いで120cmと予想されている。