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西村京太郎のトラベルミステリー「北陸新幹線ダブルの日」発刊

7年前

トラベルミステリー作家・西村京太郎氏が雑誌に連載していた新作「北陸新幹線ダブルの日」が2014年12月31日、徳間書店から発刊された。作品の舞台の一つになっている新潟県上越市、妙高市では早くも売り切れになっている書店があるなど、出だしは好調だ。

北陸新幹線ダブルの日

作品は北陸新幹線の駅舎完成の記念式典から始まり、新潟県知事、上越市長、妙高市長も出てくる。作品の最後は2015年3月14日の開業で終わるため、北陸新幹線にはあまり関係してこないが、上越妙高駅が初めて本に出てくる記念すべき作品であり、西村氏にとっても550作目の記念すべき作品となっている。

作品では記念式典の列席者の中に、新幹線工事に尽力した吉岡浩一郎の遺影を持って列席した孫娘・めぐみがいた。吉岡は10年前に何者かに殺された経緯があり、その捜査を担当した警視庁捜査一課の十津川警部も列席していた。パーティー終了後、十津川警部と亀井刑事は10年前の事件について再び調べ始めた。

吉岡の生まれ故郷である新潟県・柏崎市で聞き込みをしても、吉岡のことを悪く言う者は皆無だった。そんな折、孫娘のめぐみがプロペラ機が写った一枚の写真を持ってきた。それは「キ115剣」(ウィキペディア参照)という、第二次世界大戦末期に日本陸軍が開発した特攻専用機だった。資材不足の時期に開発され、部品に木を使うなど粗悪な飛行機だった。検査官だった吉岡が合格を出さなかったため、105機も作りながら一機も実戦で飛ばなかったという。これが吉岡の死にどう結びつくのだろうか。

西村氏は表紙裏のコメントで「執筆にあたって建設中の上越妙高駅を取材したが、来る3月14日開業の北陸新幹線に乗車することを今から楽しみにしている」と述べている。

新書判、213ページ、860円(税別)。