新潟県上越市西城町3の知命堂病院の初代看護婦長、大関和(ちか)(1858~1932年)をモチーフにした次作のNHK連続テレビ小説「風、薫る」の放送に合わせ、ドラマを契機に地元の観光振興や看護・医療への関心を高めようと、2026年3月13日、活用推進協議会が設立された。ドラマを盛り上げる機運醸成やイベントなどを開催する。

ドラマの主人公の一人、俳優の見上愛さん演じる一ノ瀬りんのモチーフは、幕末の下野国黒羽藩(現栃木県大田原市)の家老の家に生まれ、日本初の「トレインドナース」(正規に訓練された看護師)となった大関。上越には1890年(明治23年)から約5年半在住し、近代的な看護を伝えた。
ドラマは今月30日から放送が始まり、放送期間は9月末まで。NHK新潟放送局の担当者によると、原案の『明治のナイチンゲール 大関和物語』に沿えば、ドラマの半ばで上越が登場する見込みという。

協議会は市が設立し、知命堂病院や看護、観光の団体、行政、報道機関など15団体で構成する。設立総会で同市の若山秀樹文化観光部長は「ドラマをきっかけに一人でも多くの人に上越に観光に訪れてほしい。一方で日本の看護師の礎を築いた方が上越で活動していたことや看護の大切さも知っていただきたい。(放送の)スタートが目前に迫っているのでスピーディーに進めたい」とあいさつした。
今後、のぼり旗やポスター、舞台地を紹介するパンフレットの作成のほか、原案の著者の講演会や看護の重要性を伝えるイベント開催、関連商品の販売促進、SNS発信を実施していく。番組展やパブリックビューイング、トークショーなども検討している。また「にいがた看護フェスタin上越」(県看護協会主催)やパネル展示(上越市主催)など、協議会参画団体による関連事業も予定されている。
会長の知命堂病院の森川政嗣理事長兼病院長(74)は「大関和がこの地で活躍したことで、今の上越の人にとって誇りになるようになってほしい。また看護師になろうという人が増えてくれれば」と話した。