新潟県上越市の直江津中央商店街で2014年9月13日、海産物などを堪能する「四十物(あいもの)祭り」が開かれる。バイク雑誌「東本昌平RIDE」のバイクイベントがコラボレーションした異色の催しだ。当日は全国のライダーが集結し総勢約200台のバイクが路上に並ぶほか、露店が出て海産物や直江津の名物などを販売する。
四十物(あいもの)とは、鮮魚と塩漬け加工品の間にある干物などを指す言葉。四十物祭りは、江戸中期に高田藩で高田の田端町のみで行われていた魚の販売を、直江津でも認めるように幕府に求めた福永十三郎をしのぶイベント。直江津中央商店街振興組合が主催し2011年から行っている。当初は、会場で鮮魚や四十物など海産物を購入し七輪であぶって食べてもらう催しだったが、昨年からバイク雑誌とのコラボレーションで全国のライダーが集結。路上にバイクを並べ県内外から愛好者が訪れるイベントとなった。
福永十三郎は魚の販売についての係争中に死亡した。当時の直江津今町の魚売りたちは、田端町の問屋商人に毒殺されたと思い、十三郎をまつった。これに由来するのが現在の上越市中央4にある福永神社。この伝承にちなんで今回は「義人福永十三郎饅頭」=写真=を午前9時から100パック販売する。まんじゅうはみそあんにくるみが入った中身だが、毒饅頭に見立てて一つだけ味を変えるなど趣向を凝らした。
また中央商店街に約30年前にあったパン店「まるふじ」の名物「フラワーパン」を復刻し午前10時から販売する。限定60個で1人2個まで。このほか、正午からサザエつかみ取り、午後1時からは紅ズワイからガニ詰め放題など多彩な企画を用意している。
当日は直江津郵便局前の県道が交通規制され、歩行者天国を実施する。船見公園駐車場が臨時駐車場。問い合わせは025-512-7178。