「談合の存在を疑う発言ある」公取委に通知へ 上越市ガス水道局調査結果

上越市ガス水道局は2014年2月17日、同局発注の工事をめぐる談合疑惑について、内部調査の結果を市議会建設企業常任委員会協議会に報告した。「文書類に関する調査結果などから、談合の有無は判断できないが、録音データに関する調査結果には談合の存在を疑う発言がある」として公正取引委員会に通知することを報告した。山岸行則副市長は「権限を持たない中で内部調査を何度繰り返しても同じ結論になる。これで幕引きを図るわけではなく、権限を持つ公取委にしっかり調査してもらう」と述べ、強制力を持った機関による調査・捜査に委ねる考えを示した。

調査結果を報告する宮越局長 gasusuidoukyoku

調査委は昨年12月から、23業者55人に聞き取り調査した。

談合や調整役の存在など文書に記載されていた内容については、告発した2社以外は否定または「分からない」と答えている。

談合を行ってきたとされる複数業者が落札結果の不公平さなどについて激しく議論する模様を収めた音声データについては、「一本ずつ分け与えるよ…」「誰がほしいって言ったの」「3か月ごとに会って…調整の中に盛り込む…」など37項目の発言について、談合を肯定した1社1人を除いた5社5人に聞き取りを行った。結果は「わからない」「記憶にない」などといった回答だった。調査委員長の宮越浩司局長は「談合の存在を疑う発言があり、その発言に対して談合を否定するに足りうる明快な回答がなかった」と説明。また「黙秘に近い内容もあり、強制力を持った公取委への通知を速やかに行いたい」と述べた。

このほか、官製談合疑惑については予定価格や最低制限価格などを知り得る立場にあった退職者を含む職員48人に宮越局長と次長が聞き取り調査を行った結果、「第三者に漏えいしたものは認められなかった」と結論付けている。

↓上越市ガス水道局による調査結果の報告書(PDF)(2014年2月17日) http://www.hose1.jp/sigidannnyuusu/saisyuuhoukoku140217.pdf

今回の談合疑惑に関するこのほかの資料

↓上越市ガス水道局のによる談合情報に関する調査の中間報告(2014年1月24日)(PDF) http://www.hose1.jp/sigidannnyuusu/gasusuidanngougiwakutyousa140124.pdf

↓談合疑惑を告発した業者が公正取引委員会に提出したとされる資料(橋爪同議員団長のウエブサイトへのリンク) ・資料1(http://www.hose1.jp/sigidannnyuusu/siryou1312171.pdf) ・資料2(http://www.hose1.jp/sigidannnyuusu/siryou1312173.pdf

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