客の水に強アルカリ洗剤 上越市のそば処水車

新潟県福祉保健部によると、2013年4月22日午後0時15分ごろ、上越市藤塚の飲食店「そば処 水車」で、同店の従業員が客に出す水差しに業務用の強アルカリ性の食器用洗剤の原液を誤って入れ、それを飲んだ客の70代女性が救急搬送された。女性は口の中などがただれる怪我を負ったが現在は快方に向かっているという。

「そば処 水車」
水車1

同店は自然芋そば(上越市浦川原区、古川康一社長)が運営している。県では食中毒として、同店を4月23~25日の3日間、営業停止処分とした。

県によると事故当時、女性のほかにも客がいた。店内にはテーブルが3つあり、すべてに原液入りの水差しが出されていた。この女性が一番最初に水差しの液体を飲んだ。

同店では水差しに入れる冷水をポリタンクに入れており、その近くに食器用洗剤の原液が入ったよく似たポリタンクを置いたため、従業員が誤って氷とともに水差し入れたという。

酸性、アルカリ性の度合いを示す水素イオン濃度(PH)は通常0~14とされるが、今回の食器用洗剤の原液は13.8の強アルカリ性だった。さらにこの洗剤原液は無色透明、無臭で、飲むまで分からないような性質のものだったという。