北陸新幹線上越新駅名 一転2案並列で要望へ

2015年春の北陸新幹線開業に向けて上越市や妙高市など官民でつくる「新幹線まちづくり推進上越広域連携会議」(会長・田中弘邦上越商議所会頭)は2012年4月10日、上越市内で総会を開き、上越市にできる新駅の名称について、上越駅と上越妙高駅の2案を併記して、5月中にJR東日本に要望することを決めた。同会が設置した駅名等検討部会は先月、上越を第1案、上越妙高を第2案と順位を付けた結論をまとめていたが、この日の総会では田中会長の提案により一転、2案並列とすることが決まった。

田中会長の提案で順位を付けず2つの駅名案を並列でJRに要望することになった
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駅名等検討部会では「一つの駅には一つの名前しか付けられない」として1案を目指して1年間にわたり議論してきた。上越をおす意見が多数派だったが、妙高を入れる声も根強く議論がこう着し先月、順位を付けた2案を結論とした。

この日の総会では、駅名等検討部会の結論の報告を受けて入村明妙高市長が「併記であってもいいのではないか」と発言。妙高市体育協会の代表も同様の意見を述べた。

当日配布された事務局作成のJRへの要望書の文案は駅名等検討部会の結論通りだったが、田中会長は「部会もかなり苦渋の選択をされたと思うが、JRと交渉する際には幅を持たせて両論併記の方がやりやすい」と独自に並列案を提案。「こちらも苦渋の選択で議長提案している。ご了承いただくことで決着をつけたい」と出席者の同意を求め、2案併記が決まった。

新幹線まちづくり推進上越広域連携会議は行政、商工、観光、農業、医療など33団体からなる。

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