あの山本寛斎が上越市で熱弁! ユニクロに賛辞

ファッションデザイナーの枠を超え、近年は世界各地で大規模イベントを手がけている山本寛斎さん(67)の講演会が2011年11月16日、新潟県上越市中央1のホテルで行われた。約140人の聴衆に、「迷って後悔するよりやった方がいい。失敗して命がなくならない限り、良質のいい体験になる」、「自分が納得する道は何かを突き詰め、一旦決めたら徹底的にやれ」などと、熱く語った。

客席の中を通って登場した山本寛斎さん(クリックで拡大)
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山本さんは意表を突き、客席の中を通って手を振りながら演台へ。ラメ入りのベストと、光沢のあるジャケット姿でさっそうと現れた。

前半は、今夏にインドネシアやバリ島、福島県相馬市などで繰り広げた東日本大震災の鎮魂行事「天灯(てんとう)」と、1993年以降に世界各地で繰り広げてきた大規模イベントを、ドキュメンタリー映像を見せながら紹介した。

これらのイベントの意義について「注文が入ってからやるのではない。8割は自分がやりたいかどうか」だとし、「最終的にどういう人の役に立つのか明快になればなるほど、力が出る」と述べた。その成功のカギは「どれだけ熱くなれるか。どれだけ仲間を集えるか」だとし、参加型の成功事例として東京マラソンをあげた。

大成功した女性アイドルグループAKB48をプロデュースした秋元康さんについて、「おニャン子クラブの一人を奥さんにするくらい、あの世界が好き。彼があの道を作ってきた。人から情報を得てやっているのではない」と述べ、自分で人生を切り開いていくことの重要性を強調した。

情報やニーズをキャッチをする方法について、「どこかに感じて対応しているのかもしれないが、私は空気が読めない」とし、「コンピューターの情報だけでなく、価値観の違う各界の最前線の人に会っている」「天皇陛下以外、会いたいと思う人に誰でも会える」という人脈の広さがベースになっていることを述べた。

ファッションについては、ユニクロのブランドを最大限に評価。「日本では下着やダウンベストなどのブランドだと思われているが、ニューヨークは逆。上品でクールなブランドだ。着て暖かいだけではなく、クールになれるという付加価値を作っている」とし、今後は世界のブランドになることを見通した。

人生の切り開き方を熱く語る山本寛斎さん
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最後に、自分自身の人生について「今が2度目の変わり目。このままだと10年ぐらいで人生が終わる。この先、もう一歩進めるために、しばらくの間苦しむだろう」と述べ、新たな活動への転換について予見させた。

会場からの質問、「幸せってなんですか」に対しては、「迷って後悔するよりやった方がいい。失敗して命がなくならない限り、良質のいい体験になる」、「今は二匹目のドジョウはいない。自分が納得する道は何かを突き詰め、一旦決めたら、あの人はおかしいと思われるほど徹底的にやれ」と熱く語った。

講演会は、上越市栄町2の勝島経営研究所ビジネスカツシマ(勝島朝子社長)が主催した。

◇山本寛斎事務所公式ページ
http://www.kansai-inc.co.jp/
◇山本寛斎公式ブログ
http://ameblo.jp/kansaiyamamoto-official/

◇勝島経営研究所 ビジネスカツシマホームページ
http://www.0255.co.jp/katsushima/