上越市が港町2の寮を津波避難ビルに指定

上越市は2011年10月7日、同市港町2にある信越化学工業直江津工場の独身寮2棟を津波発生時に住民が避難する「津波避難ビル」に指定した。

現在の津波浸水想定区域内には14の避難所があり、このうち港町1にある市立古城保育園は木造平屋建てで、津波の際の避難施設としての役割が果たせないため、今回、同保育園から東に約360mの場所にある寮2棟を津波避難ビルに指定した。

寮は鉄筋コンクリート造り4階建て。オートロックだが、24時間、一年中管理人が常駐している。津波の際には付近の住民らはこの寮の3階以上に避難する。

港町2の信越化学工業直江津工場の独身寮
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同日、市役所で村山秀幸市長と同工場の林田章工場長が協定を締結した。

現在の県による津波浸水想定では、上越市沿岸には最大5メートルの津波が想定されているが、県は年度内をめどに見直し作業を進めている。上越市が津波避難ビルを指定するのは今回が初めてだが、市では津波浸水想定の見直し後、必要があればさらに指定を検討する。