カラスに攻撃され東城のアジサイロード継続断念

上越市東城町1の自衛隊高田駐屯地南側市道沿いにアジサイ約170株を植え、長年世話をしてきた男性が、昨春から駐屯地内のヒマラヤスギに生息しているカラスにたびたび襲われるようになった。「怖くて草取りなどの手入れができない」として、苦労して育ててきたアジサイをすべて刈り取ることにした。アジサイは見ごろを迎えているが、今年が見納めになりそうだ。

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アジサイを植え、これまで世話をしてきたのは、同所の元自衛官、吉田収さん(64)。20年以上前に同所の道路が舗装されたことをきっかけに、市の許可を得てガードレール沿いに花の植栽を始めた。最初はチューリップを植え、15年ほど前からアジサイを植え始めた。水やりや雑草取りなどは、自衛官の仕事の合間を縫って一人で行い、これまで自衛隊や全日本花いっぱい連盟から表彰されている。

カラスが襲ってくるので帽子をかぶってアジサイを眺める吉田さん
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 カラスに襲われるようになったのは昨年5月。吉田さんが花の手入れをしていると、カラスが襲ってくるようになった。「背中をみせると、後ろから頭に攻撃してくる」と危険を感じたため、十分な手入れができなかったという。

ヒマラヤスギから様子をうかがうカラス
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 その後、上越市を通して駐屯地に巣の撤去を依頼し、今年3月に作業が行われたものの、状況は変わらなかったという。

雑草が伸び放題になり荒れてしまうのもしのびなく、今年7月ごろにアジサイを処分することに決めた。

長年、地域の人々の目を楽しませてきたアジサイも、無粋なカラスの攻撃には勝てなかったことになる。