上越市議会が原発の縮小求める意見書可決

上越市議会は2011年6月24日の本会議で、東京電力福島第一原発の事故を受けて、原発の段階的縮小と再生可能エネルギーへの転換などを国に求める意見を賛成多数で可決した。

この日出席した議長を除いた44人の議員のうち、32人が賛成し、12人が反対した。

意見書は今回の原発事故により「原子力に対する安全神話は完全に崩壊した」として、柏崎刈羽原発の隣接市としての立場から、再生エネルギーへの転換や既存原発の段階的停止などを国に求めている。
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採決に先立って、塚田俊幸議員(市民クラブ)が「福島の事故は決して他人ごとではない。上越市議会は、市民の命と暮らしを守る姿勢を市民に示すときだ」と賛成討論した。反対討論がないまま、市政みらいの5人と新政の7人が採決で反対した。

各議員の賛否は次の通り。
 【賛成】
平良木哲也、上野公悦、中川幹太、鴨井光夫、大島洋一、瀬下半治、内山米六、草間敏幸、笹川栄一、柳沢周治、橋爪法一、樋口良子、杉田勝典、上松和子、吉田侃、宮崎政国、渡辺隆、松野義之、飯塚義隆、江口修一、田中吉男、田村武男、岩野虎治、小関信夫、塚田俊幸、水澤弘行、小林克美、石平春彦、永島義雄、栗田英明、山岸行則、本城文夫
 【反対】
日下部進、波多野一夫、林辰雄、塚田隆敏、高波勝也、山崎一勇、森田貞一、岩崎哲夫、佐藤敏、古澤弘、大島武雄、小林章吾

起立採決が行われた
20110624saiketu