大雨で下綱子の県道土砂崩れ 計6か所で被害

活発な前線の影響で前日から激しい雨が続く中、上越市下綱子の県道中ノ俣下綱子線で2011年6月25日、土砂崩れが発生した。上越警察署によると、崩れた土砂は県道を約10mにわたってふさぎ、通行止めとなっている。けが人や家屋などへの被害はないという。このほか、道路被害2件、農業被害2件、土砂崩れ1か所が発生している。

警察によると、崩れたのは下綱子の集落から中ノ俣方面に約2.5km入った地点で、道路脇の斜面の土砂が崩れ幅約4mの道路を10mにわたってふさいでいる。地元住民が発見し同日午前9時40分ごろ県を通じて同署に通報があった。復旧作業は雨が落ち着くのを待って行われる見通し。迂回路あり。

このほか、午前9時30分ごろ、市道高住丹原線の丹原地内で路肩や車道の一部が崩落し、片側交互通行となっている。市道細野上達線の安塚区細野地内で午前8時15分ごろ、排水路溝畔が崩落し、市道に水が流入した(現在、地震による通行止め路線)。

農業関係では、上越市脇野田地内で午前11時35分ごろ、水田およそ2ヘクタールが冠水した。名立区折戸の農道小平線で午後2時40分ごろ、路肩が崩落した。

大島区田麦地内では土砂が崩落し、水路をふさいだ。ポンプによる排水処理を行っている。

県内は活発な前線の影響で前日から激しい雨が続いている。新潟県と新潟地方気象台は土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして25日午前11時43分、上越市にも土砂災害警戒情報を出して厳重な警戒を呼びかけている。上越市高田の午後4時までの24時間降水量は99ミリ、安塚と大島で各69ミリ、名立で115ミリとなっている。


6月25日に上越市下綱子で発生した土砂崩れで通行止めとなっていた県道中ノ俣下綱子線は、6月27日、午後4時30分に通行止め解除となった。

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