書店とは大きく異なる図書館年間貸出ランク

上越市立図書館で2010年の貸出ランキングがまとまった。一番貸し出されたのは東野圭吾さんの作品で、一般書トップ10のうち5作品がランクインした。

今年1月から12月22日までの高田、直江津の両図書館と自動車文庫での貸し出し数を集計してもらった。一般書のランキング上位10作品は次の通り(順位、作品名、著者名、貸出回数)。

  • 1位「新参者」東野圭吾 195回
  • 2位「容疑者Xの献身」東野圭吾 159回
  • 3位「告白」湊かなえ 156回
  • 3位「1Q84 BOOK1」村上春樹 156回
  • 5位「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾 138回
  • 6位「1Q84 BOOK2」村上春樹 137回
  • 7位「ダイニング・アイ」東野圭吾 127回
  • 8位「流星の絆」東野圭吾 126回
  • 8位「運命の人 1」山崎豊子 126回
  • 10位「楽園 上」宮部みゆき 119回

一方、オリコンが12月1日発表した本の年間売上ランクは次の通りで、図書館の貸出とは大きく傾向が異なっている。オリコンのページ

  • 1位「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」岩崎夏海
  • 2位「バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット」山本千尋
  • 3位「1Q84 BOOK3」村上春樹
  • 4位「体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食」タニタ
  • 5位「超訳 ニーチェの言葉」白取春彦
  • 6位「伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!」池上彰
  • 7位「スッキリ美顔ローラー」
  • 8位「くじけないで」柴田トヨ
  • 9位「Cath Kidston “HELLO!”FROM LONDON」
  • 10位「日本人の知らない日本語 2」蛇蔵&海野凪子

図書館では東野さんや村上さんの本など貸出希望が殺到する人気作を「複本」として複数用意しており、1位の「新参者」は12冊、3位の「1Q84 BOOK1」は11冊ある。このため複本の多い作品の貸出総数はおのずと多くなる。

また図書館が複本を用意するのは時間が経過しても色褪せない小説など文芸書が中心で、いわゆるハウツー本やビジネス書などはあまり多くの複本が用意されない。オリコン1位の「もしドラ」や2位の「巻くだけダイエット」が図書館のランキングに入ってこないのはこのためだ。

20101226tosyos