上信越道4車線化 予算案に盛り込まれず

政府が2010年12月24日に閣議決定した来年度予算案に、上信越自動車道4車線化が盛り込まれなかった。国交省は今年4月、凍結から一転して事業化方針を発表したが、今回予算案に盛り込まれなかったことから4車線化はふたたび不透明になりそうだ。

国交省は今年4月、高速道路の新たな料金制度案を発表。この新たな料金案で、高速道路の割引などに使うために確保した財源の一部を4車線化工事に転用できるようにするはずだったが、これを可能にする道路整備事業財政特別措置法の改正案が臨時国会で廃案となった。このため4車線化の財源のめどが立っていない。今後、財源や整備の手法などについてあらためて検討が行われる見通しだ。

上信越道のうち上越JCT―長野県信濃町IC間の38キロが暫定2車線。この区間を4車線化する事業費は510億円。

高速道路での対面通行は危険で、渋滞も多いことから、上越市、妙高市などは早期の4車線化を求めている。2010年12月14日には、村山秀幸上越市長、入村明妙高市長が国交省を訪ね、全線4車線化整備促進を要望している。

上信越自動車道の暫定2車線区間
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