上越市が大雪災害対策本部を設置 除雪費底つく

上越市は2011年1月28日、村山秀幸市長を本部長とする大雪災害対策本部を設置した。吉川区の積雪が災害救助法適用基準まであと9cmに迫り、週末には大雪が予想されていることなどから、23日に設置された災害警戒対策本部を格上げした。また2月5、6日には一斉雪下ろしも予定されており、除雪費の不足が見込まれることから、市は増額分の補正予算の検討に入った。

市によると、本年度の除雪費予算は約13億4000万円。1日に多い時には9000万円以上の費用がかかっており、既に予算枠の8割以上を使ったという。

今後は一斉雪下ろしに伴う排雪作業もあることから、笠原博・都市整備部長は災害対策本部会議で「除雪費の底が見えている」と増額を要請。市は増額分の補正予算を視野に準備を進めている。

また、上越市高田地区の一斉雪下ろしについて、27日に開かれた町内会長会議で31町内会が実施を要望したことが分かった。昨年の一斉雪下ろし(14町内会参加)と比べて倍の町内会が参加する見込み。

28日午前9時現在、吉川区の平均積雪が195cmで、県の災害救助条例の適用基準まで5cm、災害救助法の基準まで9cmと迫っている。高田では同日午後5時現在で125cm。

村山市長は「市民の安全、安心を守ってほしい。現実に3mの雪で生活している市民もいる。あと何センチで県の条例、国の法律というが市民には全く関係ない。地域と連携して事故がないように」と職員に話した。

会議で職員に指示を出す村山市長20110128taisakuhonbu