上越市20代職員を酒気帯び運転で懲戒処分

上越市は2016年4月28日、酒気帯び運転で警察に検挙された農政課の20代男性主事を停職4か月の懲戒処分にしたと発表した。同市では昨年も酒気帯び運転で職員が懲戒処分を受けており、職場関係の飲酒を伴う会合に出る際には事前に上司に報告することを全職員に義務付けた。

タクシーで市役所駐車場に戻り自家用車運転

市によると、主事は今年4月1日の勤務終了後、同僚の市職員と市内の居酒屋で飲酒した後、一人でタクシーに乗り、自家用車がとめてあった市役所駐車場に戻った。タクシーを降りた後、自家用車を運転し自宅に向かった。途中、主事が店舗駐車場に車をとめるところを警察官が見ていて、職務質問をしたところ、呼気検査で1リットル当たり0.5mgのアルコールが検出された。

再発防止策: 飲酒予定を上司に報告義務付け

同市では昨年7月にも職員が酒気帯び運転で懲戒処分を受けていることから、再発防止のため今回具体的な対策を決めた。

職場関係の飲酒を伴う会合に出る場合に、所属長に報告することを全職員に義務付けた。また報告を受けた所属長は、会場までの往復の交通手段を確認することとした。また原則、自家用車を使わないことや使った場合は、飲酒の前に代行などを予約することも決めた。

村山秀幸市長は「市民の皆様の信頼を再び損ねたことに心から深くお詫びする。職員には飲酒運転をしないと誓うだけでなく、飲酒運転根絶のための具体的な行動をとるよう直ちに指導した」とのコメントを発表した。

※上司への報告義務の内容に一部誤りがあったので、記事を訂正しました(2016年4月29日午後2時)

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