最終処分場建設地を上越市内から公募 過去2か所選定も地元理解得られず

新潟県上越市での産業廃棄物広域最終処分場の整備に向け、県は同市内の土地を対象に整備候補地を募集している。

県は1999年に供用を開始した「エコパークいずもざき」(出雲崎町)に次ぐ、公共関与の産業廃棄物広域最終処分場を上越市に建設する方針で、2001年に茶屋ケ原・吉浦地区を建設候補地として公表したが地元の理解が得られなかった。また2007年には地元上越市が宮野尾地区を適地として公表し、地元説明に着手したが、理解が得られず2018年6月に断念した。

1999年に供用開始した「エコパークいずもざき」(新潟県環境保全事業団提供)
エコパークいずもざき1

2018年10月に供用開始したエコパークいずもざきの第3期処分場は、おおむね13年後の2031年には満杯になる見通し。このため県は昨年6月に学識経験者などで構成する検討委員会を設置し、誘致を表明している上越市内での建設候補地選定に着手した。選定にあたっては、幅広く情報収集をするため、検討委員会による絞り込みと並行して公募する方針を示していた。

応募条件は上越市内の土地で面積はおおむね5ヘクタール以上。応募できるのは、土地の全部または一部を所有している人(個人、法人は問わない)か、所在地の町内会の長。

募集期間は3月末まで。応募地は、検討委員会で応募条件に適合しているかを審査し、適合していれば継続して検討する。今年11月頃に検討委員会が3〜5か所を選び、最終的には2020年度内に県が3か所程度を選定する予定。公募要項は県のホームページに掲載されている。

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