異色作「怪奇まんが道」発刊 上越市出身の原作者と漫画家がタッグ

新潟県上越市石沢在住の漫画原作者、宮崎克さん(59)と、上越市有間川出身で東京都西東京市在住の漫画家、あだちつよしさん(51)が10年ぶりにタッグを組んだ漫画「怪奇まんが道」が2015年11月24日、集英社から発刊された。30年以上も漫画界の第一線で活躍しているベテランが組んだだけに、今年発刊された漫画の中でも、人気と内容を兼ね備えた渾身の一作となっている。

漫画原作者の宮崎克さん
宮崎さんS

「怪奇まんが道」は、宝島社の4大大賞の一つ「このマンガがすごい!2012」のオトコ編の第1位に選ばれた「ブラック・ジャック創作秘話」(秋田書店)の流れをくみ、漫画家の舞台裏を描いたノンフィクション漫画。「人形草子あやつり左近」「松田優作物語」など、多くの漫画原作者として活躍する宮崎さんが、引き続き手掛けた。

作画は「鉄拳児耕助」「赤と鉄」「女帝NEO・美姫」などで知られるあだちさんが担当した。2人のコンビは、2006年の「殴人K」(集英社)以来となる。ホラー漫画の季刊誌「新耳袋アトモス」(ホーム社)に約2年間連載され、好評だったことから単行本化された。

発刊された「怪奇まんが道」(720円・税別)
怪奇まんが道

本作は、日本の怪奇・ホラー漫画の歴史を掘り起こしたもので、「エコエコアザラク」の古賀新一、「蔵六の奇病」の日野日出志、「富江」の伊藤潤二、「不思議のたたりちゃん」の犬木加奈子という4人の漫画家を取り上げた。日本を代表するオカルト作家が表舞台に出るまでの生き様などをドラマチックに描いている。

宮崎さんは「最初、オカルト作家は“霊を信じている”と思い込んでいたが、取材すると全員が信じていなかったので困り果てた。人間ドラマを書くしかなくなったが、これまで80冊の本を出す中で、ドラマとオカルトを一つの話として書いたことがなかった」と打ち明ける。悩んだ挙句「オカルトとドラマを両立させてほしい」とあだちさんに電話したという。

あだちさんは「(宮崎さんからの)情報量が多すぎて、短くするのが大変だったぐらい。絵を描くことに専念すればいいので、ことさら難しい仕事ではなかった」と作品を振り返る。

宮崎さんは「今年5冊出した中で一番好きな作品。人気もあるし、レベルが高く、何回も読み返せる漫画。あだちさんは絵がうまい上に、僕が意図していることを汲みとってくれた。平坦すぎる話もあったが、画力で突破できたのは助かった」と話していた。

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