上越市に営業所がある池田理化工業が自己破産へ

新潟県上越市に営業所がある精密機械器具卸「池田理化工業株式会社」(資本金5680万円、本社・富山県高岡市)は、2015年7月24日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンク富山支店によると、負債は約9億円の見込み。

同社は1953年9月に創業し、65年1月に法人改組した。発電所、化学工場、大型プラント設備を有する大手企業を中心に、北陸3県のほか、新潟、志賀、岐阜県にも販路を拡張し、2007年7月期の年売上高は約15億9800万円を確保していた。

しかし、東日本大震災の原発操業停止から売上高が減少し、2015年1月期には年売上高が約9億円にまで低下していた。また業種柄、売上が回収されるまでの期間が長く、在庫負担に加えて前代表の事業外の資金流出もあり、資金繰りは多忙化していた。

新潟県内には長岡営業所(長岡市干場2)と、上越営業所(上越市西本町2)があり、上越営業所(当時は直江津営業所)は1967年に設置された。