【動画】上越市頸城区の南部産業団地にイノシシ出没 半日追跡も捕獲できず

2020年10月22日午前7時40分頃、新潟県上越市頸城区の県南部産業団地の運送会社敷地内に体長約1〜1.5mのイノシシがいるのを男性が目撃し、上越警察署に通報した。警察や市など、関係者が現地でイノシシを追跡したが、捕獲できなかった。

最初に目撃されたのは午前7時半過ぎ、団地内の上越運送従業員駐車場。同社によると出勤時間帯だったため、出社した社員数人がイノシシの姿を確認したという。午前9時30分頃には関係者約8人が同社敷地内にいるイノシシを囲み、捕獲用ネットなどを使って捕獲に臨んだ。イノシシは人の間をすり抜けて逃げた。

同社の西山新也総務課長は「いまだかつてイノシシを見たことがないので驚いた。社員には近付かないように呼び掛けた。イノシシは突進する感じではなく、元気がなかったようにも見えた」と当時を振り返った。

 

頸城区の南部工業団地内をうろつくイノシシ(上越市提供)

 

関係者はその後も団地内を中心に周辺で捜索。同9時45分頃には団地内の調整池付近で確認された。午後0時半頃、爆竹を使ってイノシシをおびき出す作戦を実行したが、姿は現さなかったため、午後1時30分頃に捜索を打ち切ったという。

団地近くの市立南川小学校では、教員が低学年の児童を引率して集団下校するなどの措置を取った。

市はイノシシやクマを目撃したら市環境保全課 (025−526−3496) や各総合事務所、警察に連絡するよう呼び掛けている。