新潟県上越市の知命堂病院(西城町3)の初代看護婦長、大関和(ちか)をモチーフにしたNHK連続テレビ小説「風、薫る」の撮影が2026年5月11日、同市で行われた。大関をモチーフにした「一ノ瀬りん」役の見上愛さんと、もう一人の主人公「大家直美」役の上坂樹里さんが取材に応じ、見上さんは「りんにとって新潟は人生の中で大事なターニングポイントになる地」と笑顔で語った。

見上さん演じるりんのモチーフは、幕末の黒羽藩(現栃木県大田原市)の家老の家に生まれ、日本初の「トレインドナース」(正規に訓練された看護師)となった大関。上越には1890年(明治23年)から約5年半在住し、近代的な看護を伝えた。
新潟ロケは上越市で11、12の2日間で、3か所で撮影予定。この日は市内の海岸付近での撮影が公開された。とある事情で新潟県内の女学校の寮の舎監となったりんを、東京から直美と佐野晶哉さん(Aぇ! group)演じる小説家志望の青年のシマケンこと「島田健次郎」が訪ね、井上祐貴さん演じる新潟の新聞記者「横沢公輔」らと海を見に行くシーンなどを撮影した。

新潟の印象について見上さんは「新潟に泊まるのは初めて。雪が積もった山と海を同時に見られる場所で撮影し、今後の新潟での展開が楽しみ」、上坂さんは「新潟に来ること自体が初めてで撮影を楽しみにしていた。天気にも恵まれ、一面に広がる海を目にしながら撮影し、幸せな時間だった」とそれぞれ話した。

またモチーフとなった上越ゆかりの大関について見上さんは「すごく聡明で、看護の道を切り開く強さを持った方」と語った。
上越市民に向け見上さんは「りんは新潟の地に来て、すごくいろいろな学びを経て、大きく成長する。ぜひ注目して見ていただけたらうれしい」、上坂さんは「新潟が舞台になる期間はお互いに転機になるので、大切に演じたい。登場はもう少し先の話になるが、それまでの展開を含め、『風、薫る』をよろしく」と呼び掛けた。

松園武大チーフプロデューサーは「この地域の自然の魅力など、上越でしか撮影できないものを撮って全国にお届けしたい。新潟に来たりんの人生にとって、とても大きな出会いがあるなど、転換点となる場所になる」と述べた。時期は公表されていないが、新潟に関わるストーリーは4週間ほど放送される予定という。