国産米の価格高騰や政府備蓄米の放出など、コメを取り巻く話題が続く中、新潟県上越地域のスーパー「イチコ」はベトナム産「ジャポニカ米」の取り扱いを始めた。日本で一般的に食べられているものと同じ「短粒種」で、国産銘柄米と比較すると安価であることから、食べ盛りの子供がいる家庭や飲食店などから注目を集めそうだ。

ジャポニカ米とはイネの品種群「ジャポニカ種」のコメのこと。輸入米といえば30年以上前、冷夏によるコメ不足で登場した長粒種の「タイ米」を思い出すが、ジャポニカ米は県産コシヒカリと比較しても粒の大きさはほぼ同じ。味や食感も似ているとされ、国内でも大手スーパーなどでも扱われている。


イチコでは国産米の品薄や高騰を受け、政府備蓄米が放出される前にジャポニカ米の販売を決定。7月下旬にようやく入荷した。
店頭に並んだジャポニカ米は今春収穫された新米で価格は1袋5kgで税込3230円。同店で販売している県内産銘柄米は5kg4600円台〜5300円台で、最も高いものと比較すると2000円以上安価だ。イチコによると、日本米のような「粘り」をはじめ「粒感」のバランスのほか、「甘み」がある。炊飯方法は普段と同じで、水の量を調整するなど、特別な手間は必要ないという。

買い物をしていた女性は「輸入米を購入しようとは思っていないが、おいしいというのなら、物価高の今、子供さんがご飯をたくさん食べるなど、コメを多く消費するお宅などにはとてもいいと思う」。高田西店の川口将志店長(50)は「価格面のメリットは大きい」と話す一方、「圧倒的に銘柄米が売れる。実際にジャポニカ米を食べた人たちの口コミで今後売れていくのではないか」と話していた。
試験販売のため、売り切れ次第終了となる。