最高峰のワイン「善兵衛」8年ぶり発売 上越市の岩の原葡萄園 12月7日から3600本限定

新潟県上越市北方の岩の原葡萄園(遠藤正義社長)は2024年12月7日、同社最高峰のプレミアムワイン「善兵衛2022」〈赤〉を発売する。創業者の川上善兵衛の名前が冠となる商品は自園産のブドウの品質をはじめ、醸造、熟成いずれも最高の状態の年のみに販売しており、8年ぶりとなる。

8年ぶりの発売となる善兵衛2022と遠藤社長

プレミアムワイン「善兵衛」の発売は今回で6回目。同園によると、2022年のブドウは梅雨時期前半が少雨で、小粒で健全な房に成長。8月以降は夜の気温が下がることにより果実への糖やアントシアニンがしっかりと蓄積され、色の濃さも通年の1.5倍となったという。また、1枝1房としてこれまでにない収穫量の制限を実施したことで凝縮感の高い高品質のブドウを収穫することができた。

これまで発売された「善兵衛」。今回で6回目となる

同園で2022年に収穫した「マスカット・ベーリーA」「ブラッククイーン」「ベーリー・アリカントA」を房ごとに厳選して収穫し、醸造した。樽で15か月間じっくりと熟成を重ね、凝縮感のある味わいに仕上がった。

製造部の上野翔醸造技師長は「それぞれのブドウの品質が高いことから完成した善兵衛。ワインの縁の色が濃いのはブドウの品質が良かった証。フルーティーで口に含んだ後の余韻が深い」と話し、飲み頃については熟成香やフレッシュな果実香など、それぞれの好みもあることから「3年位寝かせたほうがバランスが良くなると思う」と述べた。

岩の原葡萄園

遠藤社長は「全ての工程において最高のワイン。大勢で楽しんだり、贈答用にしたりと、一人でも多くのお客様に味わってもらいたい。これからも善兵衛さんのチャレンジ精神を受け継ぎ、おいしいと言ってもらえるワイン作りを目指したい」と語った。

3600本限定。720mlで1万6500円。全国の小売店のほか、同社オンラインストアで購入できる。

www.iwanohara.sgn.ne.jp