新潟県上越市のえちごトキめき鉄道の観光リゾート列車「雪月花」が2026年4月23日、運行開始から10年を迎え、直江津駅で記念セレモニーが行われた。銀朱色の外観と沿線の風景を最大限に生かすパノラマウィンドーの車両、地元食材をふんだんに使った料理が好評で、10年で約5万人が乗車。上越地域の観光の目玉の一つとなっている。

雪月花は同社初のリゾート観光列車として2016年4月23日に運行開始。土日曜を中心に妙高高原―糸魚川間を運行している。初年度の利用客は約4700人だったが、2023年度には1.5倍の約7400人にまで増加した。2025年12月末までの累計の利用客は5万人を超えた。

10周年の特別運行便の出発に合わせて開かれたセレモニーには、花角英世県知事や沿線の上越地域3市の市長、妙高高原地域で大規模リゾート開発を進めるペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)のケン・チャンCEO(最高経営責任者)ら約40人が出席した。
平井隆志社長は「雪月花は支えていただいている方から知恵やアドバイスをもらいながら10年成長してきた。山と海の景色を両方楽しめる全国的にまれな鉄道。11年目に入り、ますます発展していけるよう歩みを進めていく」とあいさつした。

また10周年ロゴデザインコンテストで採用された新潟市のデザイナー、布矢春花(27)さんは「雪月花という魅力あふれる列車を表現するために、春夏秋冬や列車に関係するモチーフを詰め込んでデザインした」と語った。採用されたロゴには、月や雪、花、線路、稲穂、料理をイメージした皿などがデザインされている。

初めて乗車するという東京都の男性(65)は「10周年記念ということなので予約した。妙高山などの景色が楽しみ」と話した。
特別運行便は3コースあり、いずれも昼食とデザートは上越市の老舗料亭、長養館が担当し、車内では設計デザインを手がけた川西康之さんが雪月花誕生秘話を語った。料金は赤倉観光ホテル(妙高市)の宿泊付きを含め3万5800円〜7万5000円と高価格だが、全て満席だった。