新潟県上越市の「無印良品直江津」と直江津駅前の「三野屋菓子店」が共同で作った菓子が2023年6月24日、直江津地区で開かれるイベントで限定販売される。無印良品のスタッフが同市安塚区で育てているコシヒカリからできた米粉を使い、三野屋が団子、どら焼き、サブレの3種類を製造する。商品は数に限りがあるため、売り切れ次第終了する。
無印良品直江津は、安塚区上船倉の棚田の活用を目的に、スタッフたちが地元生産者の協力を得ながら2021年から米作りを行っており、今年で3シーズン目を迎えた。これまでに収穫したコシヒカリは、無印良品直江津内の「なおえつ良品食堂」のごはんメニューとして提供されている。
無印良品の美濃口公尋さんは「先人から受け継ぐ魅力ある米のおいしさを再発見してもらいたい」などという思いから、スタッフらで収穫したコシヒカリでできた米粉を使った菓子製造を三野屋の代表社員、重原稔さんに相談。重原さんは地元直江津で「中心市街地と中山間地」「生産者と生活者」をつなげる活動に参加していることなどもあり「(無印良品が)正直に一生懸命作った米粉で、弊社も昔ながらの製法を守りながら自慢の商品を作りたいと思った。地域の良さを伝える一助になりたい」と快諾した。
無印良品の米粉を使った菓子は6月18日に開かれたイベントで一度販売され、評判も上々で、重原さんは「団子は弾力や歯ごたえがあり、サブレはサクッとする食感がより強くなる。どら焼きは生地のモチモチ感がアップした。いずれも米の力を感じる商品に仕上がった」と話した。
当日はうみがたりオープン5周年記念イベントが開かれるうみがたり駐車場の特設会場と、直江津駅前通りの「互の市広場」の2か所、いずれも直江津菓子組合ブースで販売される。「正油だんご」が3本450円、どら焼きが1個200円、「ペンギンサブレ」が3枚400円で販売予定。販売開始時間は午前10時から。