上越市役所かたる還付金詐欺 60代女性がATMで100万円振り込む

上越警察署によると新潟県上越市で2017年6月5日、上越市役所の職員をかたる男による還付金詐欺の電話があり、市内在住の60代女性がATMで約100万円を振り込んでいたことが分かった。銀行側が入金を停止し、女性の被害を水際で食い止めた。

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同署によると6月5日午前11時頃、女性は上越市役所国民健康保険課を名乗る男から「保険料の還付金があるので、スーパーマーケットのATMでお客様番号を登録して欲しい」との電話を受けた。女性はスーパーマーケット内で、男から携帯電話で説明を受けながら地方銀行のATMを操作し、2枚のキャッシュカードで約50万円ずつ、合計約100万円を振り込んだという。

振り込み先となる他県の銀行が不審に思って入金を停止し、女性が利用する地方銀行に「詳細を確認してほしい」と連絡。地方銀行の職員が女性に電話したところ、還付金詐欺であることが分かった。

上越市内の高齢者宅では6月4日から、息子をかたる男が「サラ金に500万円を借りたが、今日中に返却しなければならない。現金を大宮駅まで持ってきてほしい」などと話す特殊詐欺の前兆電話が相次いで確認されており、同署や上越市は注意を呼び掛けている。