絵描き歌の「6月6日に雨ざあざあ…」 上越市高田で降る確率は?

「棒が一本あったとさ 葉っぱかな……」で始まる絵描き歌「かわいいコックさん」(作詞・作曲者不詳)。この歌詞の中に「6月6日に雨ざあざあ降ってきて……」という部分がある。

歌のように、6月6日に “雨がざあざあ” 降る確率はどのぐらいなのか。高田測候所が開設した1921年以降、新潟県上越市高田での95年間の全データを調べてみた。

0.1ミリ以上の雨が降った日は36日あり、確率は37.9%だった。夜中に降って朝晴れる日なども含めての数字なので、雨が降った生活実感としてはもっと低いはずだ。

では、歌のように「ざあざあ降る」となるとどうか。気象庁の基準では、1時間雨量で「10mm以上20mm未満」が該当する。1日の雨量が10mmを超える日は95年間で8日あるが、1時間雨量では見当たらなかった。

実は、上越市高田では1年のうちで最も雨が少ないのが6月上旬(6月1日~10日)。1981年~2010年の30年平均で、わずか18.7mmである。「雨がざあざあ」降ったら、珍しい年ということになりそうだ。

ちなみに、ドラえもんの絵描き歌では6月6日には、UFOが「落っこち」る。上越市では雨がざあざあ降る6月6日は極めてまれだが、UFOが落ちたという記録はもちろんない。

◇かわいいコックさんのページ http://www.homme-temoin.jp/cooksan/index.html