上越市の「ライトシップ高等学院」がグッドデザイン賞受賞 高校生の職業教育カリキュラム評価

新潟県上越市港町1の広域通信制高校サポート校「ライトシップ高等学院」が、2025年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞した。同学院は全国で初めて職業訓練と教科学習を同時並行する「デュアルシステム」を採用しており、地元企業を巻き込んだ高校生の職業能力開発のカリキュラムが評価された。

「G」マークで知られる同賞は、1957年から続く日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。製品や建築のほかシステムやサービスなど、有形無形にかかわらず贈られる。本年度は応募のあった5225件のうち1619件が受賞した。

企業内職業訓練で内装工事(左)や広告代理店の制作補佐を行う学院生(ライトシップ高等学院提供)

ライトシップ高等学院は、株式会社LIGHTSHIP(上越市港町1、松本将史社長)が運営し、2025年4月に開校した。学院生は直江津港佐渡汽船ターミナル2階(港町1)のラーニングベースを拠点にオンライン授業などで教科学習に取り組み、高校卒業資格を得ると同時に、週3日程度、地元企業で賃金を得ながら職業訓練を行う。またビジネスを通じて地域の課題解決を図るプロジェクト型学習にも取り組む。

1期生は23人で、このうち20人が上越市や糸魚川市にある広告代理店や工務店、建設会社、自動車整備工場、飲食店、パン店、IT企業などで週3日程度、働いている。同学院によると、一部の企業では学院生が戦力の一つになっているという。

同賞の審査委員からは「企業連携との実践的学びへの展開、地域との深い関わりを持つ体験がシビックプライドを育むという方針に深く共感する。取り組みを課題解決を見据えた価値ある手法の好例として評価」との評価コメントが寄せられた。

松本学院長(46)は受賞を受け、「全国初の取り組みに対し、社会的意義などの客観的な評価をいただき、カリキュラムが今後浸透していくための後押しになると思う」と喜びを語った。

10月25日にプロジェクト型学習のイベント

プロジェクト型学習では、佐渡汽船ターミナルビルの土産店の復活に向けた「直江津港周辺活性化プロジェクト」に取り組んでおり、2025年10月25日に市場調査を兼ねたイベントを開催する。

直江津港佐渡汽船ターミナルで、ワッフルや飲み物を提供するカフェ「みなとカフェ」と洗車サービス「みなとのまごころ洗車」を行う。イベントは7月の第1弾、9月の第2弾を踏まえた第3弾で、カフェのメニューを増やし、洗車以外に車内清掃を加えた。

7月のイベントで大好評だった洗車サービス

イベントに向け、今回はポスターやちらし計約1100枚を作成。16日には15人の学院生が、直江津地区内でちらしのポスティングやショッピングセンターでの配布、商店などへのポスター掲示依頼を行った。

第3弾のイベントに向け無印良品直江津でちらしを配る学院生(右)

洗車チームの木原晃輔さん(17)は「7月は大勢の人が来たが、9月はSNSの告知だけで宣伝不足だった。バルーンアートやちぎり布アートなどもあるので、ぜひ来てほしい」と話していた。時間は午前10時〜午後3時。

イベントのちらし

▽ライトシップ高等学院インスタグラム