校外学習で湧き水持ち帰り家族にも 新井小3年生ら43人が食中毒

新潟県福祉保健部は2017年6月5日、校外学習で汲んできた湧き水を飲んだ妙高市立新井小学校の3年生とその家族合計43人がカンピロバクターによる食中毒になったと発表した。児童3人が一時入院したが、全員快方に向かっているという。上越保健所は湧水を加熱せず飲用することを避けるよう学校へ注意喚起の実施を指導した。

カンピロバクター・ジェジュニ(USDA, ARS)
campylobacter_jejuni

妙高市教育委員会によると、同校3年生66人は5月26日、引率の教員8人とともに地域の自然を学ぶ校外学習に出かけた。児童は地域では昔から飲まれているという同市猪野山の湧き水を飲み、さらに一部の児童は持参したペットボトルに入れて家に持ち帰り、家族にも飲ませたという。その結果、児童と家族合計166人のうち43人が同日から、発熱、下痢、腹痛などの症状を訴えた。上越保健所が調べたところ、12人からカンピロバクター・ジェジュニが検出された。

カンピロバクターは鳥などが保菌しており、沢水や井戸水など消毒されていない水が原因となりやすいとされる。

県福祉保健部では「湧き水などは、必ず煮沸してから飲むようにしてほしい」としている。