アダルトサイトの架空請求で267万円だまし取られる 妙高市の50代男性

妙高警察署は2015年11月2日、新潟県妙高市在住の50代男性から特殊詐欺(架空請求詐欺)の届け出を受理したと発表した。被害額は約267万円。

同署によると、男性は7月中旬、自宅のパソコンで無料のアダルト動画を閲覧していた際、誤って会員登録をしてしまったという。サイト記載の電話番号に連絡すると、電話に出た男から「クーリングオフには応じることができない」と言われ、約18万円の違約金を請求された。男性はこの話を信用し、7月21日に市内の銀行で、指定された口座に代金を振り込んだ。

その後、確認の電話を掛けたところ男から「他のアダルトサイトでも未納料金がある」と言われ、男性は7月23日に銀行で約43万円を振り込んだ。

さらに、振込先の会社の顧問弁護士を名乗る別の男から「他のアダルトサイトでも未納料金があるので、私有財産の差し押さえが進められている」と言われ、裁判所への差し止め請求手続きの保証供託金として206万円を請求された。この206万円は後日返還されるとの説明を受けた男性は8月6日、銀行から振り込んだ。その後、返金の連絡がなく、相手の電話番号も不通となったため、男性は詐欺だと気付き、同署に届け出た。

同署は、電話で一方的な金銭を要求された場合は、必ず一度警察に相談するよう呼び掛けている。