新潟県上越市北方の岩の原葡萄園(棚橋博史社長)は同社最高峰のプレミアムワイン「善兵衛 2014」を2017年3月18日に発売する。自園産の最高品質のブドウが収穫できた年のみに、創業者の川上善兵衛の名前を冠して製造しており、発売は5年ぶりとなる。
過去の発売は1989年、1997年、2004年、2011年12月の4回で、今回が5回目。今年は川上善兵衛がマスカット・ベーリーAを生み出してから90年の節目にあたり、棚橋社長は「90年という年に当社を代表する製品を出せて本当に光栄」と話している。
プレミアムワインは、同園で2014年に栽培したマスカット・ベーリーAとブラック・クイーンを使ったフルボディーの赤ワイン。同社によると、2014年は、5、6月のまれに見る少雨など気象条件に恵まれ、着色もよく糖度の高いブドウが収穫できた。また同社では2013年秋までに、小規模な畑でブドウを育て、畑ごとに小規模なタンクで醸造するよう製造設備を変更。ブドウは房ごとに厳選して収穫し、醸造し、樽で15か月間熟成を重ね、凝縮感のある味わいに仕上がった。
棚橋社長は「卓越した品質で雪国のテロワール(ワインに現れる土地の個性)をしっかり表現したものを最高の技術で作り込んでいきたいと作ったのが『善兵衛』。自信を持って皆様にお届けできる」と話している
飲み頃については「凝縮感と滑らかさがあり、すでに素晴らしい味わいだが、数年間熟成させることでさらに滑らかさが研ぎ澄まされる。少なくとも5〜7年熟成させると滑らかさがこなれてくる」と解説している。
生産本数は4253本。720ml、1万800円(税込)。全国の小売店のほか、同社オンラインストア(http://www.iwanohara.sgn.ne.jp)でも購入できる。