新潟県上越市出身で「日本のアンデルセン」として知られる児童文学作家、小川未明に親しんでもらおうと製作したオリジナルグッズの第2弾が完成した。クッキーやTシャツ、キーホルダー、トートバッグなどがあり、2019年12月22日に上越文化会館で開かれる「小川未明フェスティバル2019『野ばら』」(同館主催)の関連イベント「未明童話の世界を感じよう」で販売される。
オリジナルグッズ製作に向け、企画は未明の顕彰事業を実施する市内の団体などが集まった「小川未明連絡会議」が担当。同会議メンバーで未明文学の研究者、小川未明研究会代表の小埜裕二さん(上越教育大副学長)が中心となって進めてきた。グッズ製作は昨年に続き、2回目。
Tシャツは前回人気だったことから今年は3種を製作した。半袖だけではなく長袖も用意。「野ばら」の老兵士や、未明の言葉「雲の如く高く くものごとくかがやき 雲のごとくとらわれず」をプリントしたもの、「未明」と胸元にワンポイント刺しゅうしたものがある。価格はいずれも1500円。
未明童話の挿絵イラストを使ったクリアファイル(3種セット500円)や、前回人気の刺しゅう入りミニタオルハンカチ(500円)、5色のトートバッグ(各700円)のほか、メタルキーホルダー(700円)、メタルストラップ(300円)、「野ばら」の挿絵のイラストクッキー(1枚200円)も登場する。グッズの刺しゅうは同市本町7の岸波ネームが施し、クッキーは市内で3店舗を営業する「菓心亭かまだ」が製造した。
小埜さんはオリジナルグッズについて「未明を知ってもらうのが私たちの願い。カラフルな色のバッグなどを用意した。ぜひ会場に足を運んでもらい、グッズを手に取ってもらえらたら」と話している。
販売時間は正午から午後4時30分。現段階で、同日のみの販売を予定しており、数やサイズ、色に限りがある。なくなり次第終了。問い合わせは小川未明連絡会議事務局の同市文化振興課025−526−6903。